子供の学習にて「同じところをいつも間違えてしまう」「間違えると嫌になって勉強を放り出してしまう」「与えられた課題には取り組むけど、自分から問題点を見つけることができない」そんな悩みを抱えていませんか?学習を始めたばかりの子から、学習をある程度継続してきた子まで、あらゆる子供がぶつかる壁の一つですよね。上記のような悩みが出たとき子供の努力不足集中力が足りない学習方法が間違っていると考えてしまうケースは少なくないと思います。しかし、ちょっと待ってください。実は誰もが見落としがちな”ある能力”を磨くことで、この悩みを一気に改善できるんです。その能力は『メタ認知力』と言います。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、大人も子供もメタ認知力を鍛えることで学力や運動能力を引き出すことができると、今とても注目されています。メタ認知力を鍛えると、意識的に自己コントロールすることができるようになるため、何をしても才能が開花しやすくなるのです。そんな魔法のような能力を身につける方法は以下の4つです。学習や行動の振り返りをさせる子供の行動目標を考えさせる色んな意見を伝えてみる失敗には叱るより分析させるメタ認知について知り、子供の才能を伸ばしてあげましょう!この記事では、具体的な能力の説明から鍛え方まで全て解説していきたいと思います。メタ認知力の意味メタ認知という言葉を分解するとメタ=より高次の認知=思考や感情になります。言い換えると『自分の感情や思考を客観的に把握し認知すること』がメタ認知力です。メタ認知力を磨くと、人間が脳を使って行うこと(見る、聞く、話す、感じる、考える、覚える、理解するなど)を、上の視点から捉えることができるようになります。例えば、「今自分は怒ってる状態である。」「自分はこの問題傾向が苦手なので、ひとつ前の単元からやり直してみよう」など、自分を俯瞰して見れるようになる状態のことを指すんですね。メタ認知については、2020年に小学校の学習指導要領(※1)にも記されました。”資質・能力の三つの柱のうち、「学びに向かう力、人間性等」は児童生徒が「どのように社会や世界と関わり、よりよい人生を送るか」に関わる資質・能力であり、他の二つの柱をどのような方向性で働かせていくかを決定付ける重要な要素です。具体的には主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向かう力や、自己の感情や行動を統制する力、よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等があり、自分の思考や行動を客観的に把握し認識する、いわゆる「メタ認知」に関わる力を含むものです。”※1.出典:「4.教育課程の実施と学習評価」(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/amenu/shotou/new-cs/senseiouen/mext01500.html) (2023年5月27日に利用)では、メタ認知力を鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか。メタ認知力の鍛え方4つメタ認知を鍛えるというと、難しいことを繰り返さなければいけないと身構える人もいるかもしれません。しかし、安心してください。この記事では、読んだその日から実践できる方法をご紹介します。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。①学習や行動の振り返りをさせるまずは子供と一緒に、こんな日常の一コマを振り返ってみましょう。その日やった学習内容授業で習ったことお家での行動学習を振り返ると、いつもどんなところで間違えてしまうのか、何が得意か、本人が分かるようになります。学習の最中は意識しなかったことも、振り返ってみると「この苦手な問題に時間を使ったから最後まで解けなかった」など理由を見つけられるようになることも少なくありません。授業内容を振り返る場合は教科書を使って「このお話しについてどう思った?」などと聞いてあげるのもいいでしょう。お家での行動を振り返るのなら「宿題とお風呂、どうして宿題を先にやろうと思ったのかな?」など質問をしてあげると、自分の行動を客観視するトレーニングになります。勉強にしろ行動にしろ、自分なりに考えをもって行っている場合は、それ自体を褒めてあげてくださいね。「自分なりに順番を決めたんだね」「そこまで考えてたなんてすごいね」のように認めてもらうことで、子供は常に自分の行動を客観視するようになります。②子供の行動目標を考えさせる今どんなことをしたいの?どんな絵が描きたいの?お友達とどんな風になりたいの?など、ほんの些細なことで構いません。ひとつひとつどんなことをしたいのか、一緒に考えてみましょう。自由な発想で本人に行動の目標を見つけさせてください。少しずつ慣れてきたら、自分の1ヶ月の目標や1年の目標を考えてみるのも有効です。自分の気持ちや欲求を掘り起こす作業は、慣れないとなかなか難しいものです。特に気持ちの言語化に慣れてない子は、言葉が出てこないことも。そんなときはしつこく聞かなくて大丈夫です。少しずつ自分への問いかけができてくるようになるので、根気強く続けてみてください。③色んな意見を伝えてみるパパはこの映画は◯◯な物語だと思ったよこんな考え方もあるよねお友達はこう言ってたけどどう思う?のように、子供の意見を否定しない形で新しい視点を提案してみましょう。子供がメタ認知する際、本人にさまざまな思考や感情のバリエーションがないと、正しく客観視できません。「自分は怒ってるんだ」という解釈よりも「自分は気持ちを理解してもらえなくて悲しかったから、怒りが湧いた」という解釈の方が、正確に自分の心を客観視できてますよね。このように、色んな視点を学ぶことで、より自己コントロールが上手くいくようになります。子供の気持ちに寄り添いながら、別の視点から意見を伝えることを繰り返していきましょう。④失敗には叱るより分析させるどうして上手くいかなかったんだろう?次はどうすれば成功するかな?◯◯してたならどうなってたと思う?子供が失敗したときはこんなふうに声がけしてみてください。失敗に対して叱っても、子供は萎縮してしまうだけで、成功にたどり着けないことが多いんです。失敗に対して叱ってばかりいると、親の望むような行動を取るようになったり、失敗を隠すようになってしまいます。メタ認知を鍛えるためには、自分のことを客観的に見て、なにが失敗の原因か思考することが大切です。失敗したとき「どうしてだと思う?」という言葉をかけてあげると冷静になれるので、落ち込みやすい子にもとてもオススメの方法です。メタ認知で脳を育てて子供の才能を伸ばそう学習や行動の振り返りをさせる子供の行動目標を考えさせる色んな意見を伝えてみる失敗には叱るより分析させる以上4つのメタ認知力を鍛える方法を解説しました。同じ勉強をしていてもどんどん自立した学習を身につけて伸びる子と、伸び悩んでしまう子、なにが違うのか分からないという意見は多いです。努力していても伸びないのは、親も子も辛いですよね。間違いなくメタ認知はその悩みを解消する能力の一つ。この4つの方法を繰り返し、客観視する力を身につけましょう!子供の思考力を育てる「カンガエMAX。」【小学校低学年のご両親におすすめの記事】自分で考えて行動するためには?子どもの好奇心を引き出す方法「小1プロブレム」で子どもは何を感じている?問題行動や原因と家庭で出来る対策とは子供の思考力を高める!勉強以外に大切な3つのこと【10歳の壁】で子供に現れる3つの変化と適切な親の接し方とは勉強しない子にもう悩まない!小学生が家庭学習を習慣化する秘訣と子供の心理心豊かに育てたい!9歳までしか伸ばすことができない6種類の知能とは【中学受験】低学年のうちから準備しておくべきこと日記はメリット多し!小学校低学年から読解力と語彙力を育てる!