関連記事▶子供のやり抜く力「GRIT」を育むために大切な4つのこと▶教科別にプロから思考力の身に着け方を学ぶ習慣化の難しさ習慣化したい行動とは、ほとんどの場合「大変」「めんどくさい」と感じるようなものでしょう。気軽で簡単にできる行動であるなら、わざわざ習慣化しなくてもできるためです。子供に習慣を身につけさせる「ねらい」としては、習慣化することで楽な方に流されず、良い方向に成長させたいという親の思いになります。しかし1つの行動を習慣化するのは簡単ではありません。「大変」や「めんどくさい」行動ほど時間がかかります。ロンドン大学のPhillippa Lally博士らによる研究では、習慣化に必要な日数は「平均66日」とのことです。例えば「朝起きて1杯の水を飲む」といった簡単な行動であれば、習慣化する時間も短く「18日」程度になります。一方「毎日腹筋を50回」といった大変な行動の場合は、習慣化するまでの時間は「254日」ほどです。習慣化させたい行動の内容にもよりますが、「習慣化には時間がかかる」ということを覚えておく必要があります。関連記事▶日記はメリット多し!小学校低学年から読解力と語彙力を育てる!スモールステップ法とは何かの行動を習慣化するための手段として「スモールステップ法」があります。スモールステップ法とは、最終的な目標が大きい場合にいくつかの細かいステップに分け、一つひとつを確実にこなして目標までたどりつかせる方法です。目標が大きすぎると、何から行動すれば良いのかわかりません。また目標達成が途方もなく遠い存在に感じると、やる気が出ないこともあるでしょう。そのような場合に「スモールステップ法」は有効な手段です。スモールステップ法は、子育てや教育だけでなく、ビジネスやスポーツなど様々な分野で活用されています。スモールステップ法を活用することで、得られるメリットは次の3つです。特徴①:やる気が出るスモールステップ法は目標をいくつかの細かいステップに分けるため、一つひとつが達成しやすくなります。そのため都度達成感を味わうことができるので、子供のやる気が高まるでしょう。達成感を味わった子供は、自ら進んで取り組みを進めます。特徴②:教えやすいスモールステップ法で目標を細分化していると、現在取り組んでいるステップに集中できます。そのため教える内容が絞られるため、教えるのが容易です。一度にたくさんの情報を子供に伝える必要がなくなり、教えるべき内容も整理することができます。子供が確実にステップをこなせているかどうか、確認しながら取り組むことが可能です。特徴③:問題点が明確になる細分化したステップで子供がつまづいている場合、どの段階に問題があるのかを明確にすることができます。問題の個所を明確にできれば、対応することが可能です。もし大きな目標だけで進めていると子供がうまくできていなかった場合、問題箇所の特定が難しくなります。特定できない場合、対処することが困難です。スモールステップ法のやり方小学生にも適応できるスモールステップ法の実践方法について説明します。スモールステップ法は最終的な目標に対して、いくつかの細かいステップを設定する方法です。一つひとつのステップをこなしていくことで、最終目標を達成します。手順①:最終の目標を決定最終的にどのような行動を習慣化させるのかを決定します。この項目で決めた内容がスモールステップ法の取り組みの中心となるので、ぶれない目標を設定するようにしましょう。また目標は、具体的にする必要があります。いつまでにどのような形にするのかを、具体的に設定するようにしましょう。手順②:目標を細分化最終目標が決定したら、次は目標を細分化します。細分化する場合の注意点としては、一つひとつが簡単に達成することができるような内容にすることです。一つのステップを達成するのが難しかったら、細分化した意味がありません。達成できるイメージを子供が持てるような内容にまで、細分化するようにしましょう。手順③:各ステップをこなす目標の細分化ができた後は、各ステップをこなしていきます。一つずつ確実にこなすことで、子供が達成感を味わうことが可能です。達成感を味わえば、子供のやる気にもつながってきます。例えばステップをこなすことで何かご褒美を用意するなど、子供が楽しみながら取り組めるようにすることが大切です。ご家庭で実践するときの2つの注意点スモールステップ法を実践する場合、いくつかの注意点があります。子供が途中で投げ出さないように継続して取り組める工夫が必要です。①子供を尊重する親だけがやる気になっても意味がありません。子供がやる気になってこそ、最終的な目標が達成できるのです。そのためには子供の意見や意思を尊重することが大切になります。細分化したステップが、難しすぎるという場合もあるかもしれません。子供の様子を見ながら、一緒になって進めていくことが大切です。関連記事▶「まずはやってみる」挑戦が子どもに与える3つの方法②子供をほめる一つのステップを達成できたら、必ず子供をほめるようにしましょう。子供の取り組み姿勢や頑張りを、ほめて認めてあげることが大切です。子供がやってきたことを認めることで、子供は達成感を味わうことができ継続する気持ちになります。スモールステップ法は、親が子供のことをほめて子供をやる気にさせることが大切です。子供の思考力を育てる「カンガエMAX。」【小学校低学年のご両親におすすめの記事】自分で考えて行動するためには?子どもの好奇心を引き出す方法「小1プロブレム」で子どもは何を感じている?問題行動や原因と家庭で出来る対策とは子供の思考力を高める!勉強以外に大切な3つのこと【10歳の壁】で子供に現れる3つの変化と適切な親の接し方とは勉強しない子にもう悩まない!小学生が家庭学習を習慣化する秘訣と子供の心理心豊かに育てたい!9歳までしか伸ばすことができない6種類の知能とは【中学受験】低学年のうちから準備しておくべきこと日記はメリット多し!小学校低学年から読解力と語彙力を育てる!